本日はお施餓鬼法要が富岡本城寺にて盛大に営まれます。
この法要は本城寺最大の行事ですので、皆様是非ご参列下さいね。
さて、「お施餓鬼」と「お盆」・・・
皆さん区別はついていますか?
正直言うと、ごちゃまぜになっている方も多いと思います。
お盆
お盆の由来はお釈迦様の弟子の目連(もくれん)さんのお母さんのエピソードに由来します。
目連さんはお釈迦様の弟子の中でも「神通第一」と呼ばれ、神通力に長けていた人と言われています。
(超能力者だったのでしょうか?おそらくこのあたりは多少脚色されている部分もあるのかもしれません。)
ある時、目連さんは亡くなった自分のお母さんが死後にどうしているか気になり、神通力で探してみました。
きっと「天界」とか安らかなところにいると期待しながら・・・
しかし、驚いたことに目連さんのお母さんは餓鬼界で苦しんでいたのです。

餓鬼はこの画像のようにお腹が出て、やせ細って、排泄物でもなんでも食べてしまうような醜いものです。(一部では神として崇められている部分もあるようですが・・・) 出典元:wikipedia
「あんなに優しかった母が何故・・・」
目連さんはたまらずお釈迦様に相談します。
「どうすれば母を救えるのか?」と。
お釈迦様はこう言いました。
「目連、お前の母親はお前を可愛がるあまり、他の子供達の事を考えもせずお前の幸せだけを考えてしまっていた。その心が餓鬼であり、それによって餓鬼界に堕ちてしまったのだ。」
と。
そして、目連さんのお母さんを救う為にはどうすればいいかと言うと、
雨安居があける7月15日に、供養をしなさい、と。
その供養は目連さんの母親だけでなく、生きとし生けるもの全てに対しての供養だ、と。
※雨安居:「うあんご」と読みます。インドの修行者の雨期の修行です。
言われたようにしたところ、目連さんのお母さんは救われたのでした。
めでたしめでたし・・・
と、これがお盆の由来でございます。
ちゃんとお経にも書いてあります。(「仏説盂蘭盆経」というお経です。)
現在の日本のお盆はこのエピソードに由来しているものです。
東京では7月13日から16日までがお盆の期間。
地方では一ヶ月遅れで8月13日から16日がお盆の期間となっているところが多いようですね。(地域性が色濃く出ますので、日にちは色々ですが・・・)
この期間はご先祖様の霊が帰ってくると言われています。
ですので、お仏壇を飾り付けたり、精霊棚を準備したりしてお迎えするのですね。
まとめ
お盆はお釈迦様の弟子の目連さんのお母さんのエピソードに基づく行事。
7月(8月)13日から16日までの期間に先祖の霊が帰ってくるのでそれをお迎えするもの。
お施餓鬼
お施餓鬼はお盆とはまた別のものです。
お施餓鬼は「法要」の一種です。
法要というのは、お坊さんがお経を唱えて、皆さんも一緒にお題目を唱えて頂く仏教儀礼ですね。
年回忌で行う法事や、お通夜式、葬儀式なども「法要」です。
お施餓鬼法要はご先祖様の霊や、餓鬼界に堕ちて苦しんでいる人たちを救うために行われる法要です。(名前の通りですね。)
日本では、お施餓鬼法要がお盆の時期に行われる事が非常に多い!
(もちろん、お施餓鬼法要がお盆以外の時に行われても構わないのですが・・・)
ですので、お盆とお施餓鬼が混同されやすいのですね。
と、言うわけで、本日はお盆期間に行われる本城寺のお施餓鬼法要です!
その後は灯籠流し・花火大会もございます!
どうぞ楽しんでいってくださいね!
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